時太郎のブログ

昭和58年生まれの独り言です

夜風の嘶き

開け放した窓に風で揺れた網戸のサッシが当たり軋む音がする。午後十一時、五月の夜のこと。布団の上で仰向けに寝ている俺はネズミ捕りシートに捕まった鼠の如く後頭部から背中から尻から足まで布団にへばり付いたまま

夜風の嘶きに耳を集中させている。数百メートル先ではバイクの下品な排気音が鳴って、家の前の道路を面白みのない自動車のタイヤの擦れる音がする。人の話し声は聞こえてこない。夜そのものに音なんてないのだろうか。それとも音がない夜なんてあるのだろうか。